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2009年9月15日

嗅覚疲労

嗅覚は他の五感に比べて著しく疲労しやすい。ある一種類の臭いを嗅ぎ続けると数分のうちに臭いに対する感度が著しく低

下する。しかし、その状態でも別の種類の臭いへの感度は低下しないのが特徴である。

空気中の化学物質は鼻腔の天蓋、鼻中隔と上鼻甲介の間にある粘膜(嗅上皮)の嗅細胞によって感知される。この嗅細胞の

細胞膜上には嗅覚受容体であるGタンパク共役受容体(GPCR)が存在し、これに分子が結合して感知される。受容体を活性化

する分子が結合すると、嗅細胞のイオンチャネルが開き、脱分極して電気信号が発生する。この電気信号は嗅神経を伝わり

、まず一次中枢である嗅球へと伝わる。さらにここから前梨状皮質、扁桃体、視床下部、大脳皮質嗅覚野(眼窩前頭皮質)

などに伝わりいろいろな情報処理をされて臭いとして認識される。

ヒトでは約350種類、マウスでは約1,000種類の嗅覚受容体が発見されている。それぞれの嗅細胞にはただ一種類のGタンパ

ク共役受容体が発現している。そして同じ種類の受容体を持つ嗅細胞からの嗅神経は嗅球内の同一の糸球体へと投射されて

いる。嗅細胞の寿命は約20 - 30日で次々に補充されていることから、嗅細胞を適切な糸球体と結合させる何らかの機構が

あると考えられている。

それぞれの嗅覚受容体は特定の一種類の物質のみが結合するわけではなく、いくつかの類似した分子が結合できる。また、

ある一種類の物質は数種 - 数10種の受容体と結合できる。それゆえ、臭いの種類の認識は活性化された受容体の種類のパ

ターンを脳が識別し、記憶と照合することでなされているものと考えられている。

特定の臭いへの感覚は個々人によって異なるが、この差は場合によっては遺伝子配列にまでさかのぼる。例えば、アンドロ

ステノンは人によって不快であったり、ほとんど感じなかったりすることが知られているが、この感覚の違いは OR7D4 と

呼ばれる嗅覚受容体遺伝子の配列と大きく相関していることが報告されている。

水生生物では同様に水中の化学物質を認識する機構が存在する。


ヒトにも鋤鼻器が存在していることが知られているが、胎児期にそこに接続する神経系の大部分が退化してしまう。また一

次中枢の副嗅球も存在しない。そのためヒトではこの受容機構が機能している可能性は低いと考えられている。

また、ヤギやヒトにおいて通常の嗅覚系でフェロモン受容体の遺伝子が発現していることが報告されている。現在までのと

ころその受容体が正常に働いているかどうかは不明であるが、鋤鼻器だけでなく、通常の嗅覚系でもフェロモンを受容でき

る可能性があることが示唆されている。


『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
香水などの嗅ぎ比べとかしているとよく分かります。

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